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宮古市 牧野 正利 平成25年4月(就農5年目)

2017年第10号

宮古市

牧野 正利

平成25年4月(就農5年目)

経営概要

(就農時) 施設:ピーマン 2a、トマト 1.5a
(現 在) 施設:ピーマン 1a、 トマト 1a、 なす 1.5a  
      露地:かぼちゃ 10a、じゃがいも 10a、
         スイートコーン 4a、原木しいたけ 9000本 等

就農形態 新規参入
技術習得先 先進農家
農地 借地1ha
活用した資金・事業 新規就農緊急育成事業(国)、新規就農者支援事業(市)
就農計画作成指導 普及セ、JA、市
主な販売先 産直、JA
労力 2人(本人、妻)
資本装備 トラクター1台、ハウス4棟、管理機、運搬機、畝立て機


就農の動機やきっかけ

 もともと栽培することが好きで、枝豆やスイートコーンなどを家庭菜園で作っていました。東日本大震災当時はサラリーマンをしていましたが、津波を経験し、「若いうちにやりたいことをしよう」と思い、農業をすることを決意しました。

就農に向けた準備(農地、住宅、資金の確保等)

 地元での就農であったため、知人から安くトラクターや運搬車などの機械や中古ハウスを譲り受け、農地を借りることが出来ました。新規ハウスは宮古市の新規就農者支援事業を活用し導入しました。また、研修をしながら、何ヶ所かの産直、スーパーマーケットのインショップと相談し、売り先を確保しました。

就農してみての感想

 ひと言でいうと「面白い」です。自分は産直出荷を主体とした多品目の野菜を生産しています。これは手間が掛かりますが、同一の作業をずっと行うのではなく、時期ごとに様々な作業を組み立てながら行うことに面白さを感じています。また、自分が一生懸命に育てた作物に自分で価格を付け、売ることができていることも、面白さの1つです。消費者から「美味しかった」と声を掛けてもらえることが活力になっています。

経営の特徴

 多品目野菜について、連作にならないようにしっかりと計画を立て作付しています。堆肥等の有機物を施用し、化学合成肥料はなるべく使用していません。

地域からの支援

 近くの先輩農業者の下で1年間研修を受けました。今でも助言を受けています。また、研修先で栽培していない品目は普及センターを通じて先進地視察を行い、学びました。

課題と対応方向

 4、5月に出荷できる品目が少ないので、山菜の栽培にも取り組みたいと思っています。しかし、作業が予定通りに進まないこともあったので、手間が掛からないもの、作業が重ならないものなど、品目を厳選したいと考えています。

今後の目標

 サラリーマンより多い収入を!!

就農希望者へのメッセージ

 飽きずに好きなことをやる。自分が出来ることから、コツコツとやることが大事です。あれもこれもとやり過ぎて、出来ないとイライラして嫌になります。地道に1つずつ、確実に実行することです。


掲載日:2019年03月09日