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一関市 千葉 幸弘   平成27年1月(就農6年目)

2021年第5号

 

千葉幸弘

一関市

 千葉 幸弘

【就農時期】

 平成27年1月(就農6年目)

 

千葉幸弘2

【経営概要】
 就農時:小ぎく 50a
 現 在:小ぎく 50a、水稲作業受託(稲刈り約1ha)
【就農形態】 親元で新規就農
【技術習得先】、先進農家等
【農地】自作地10a(ハウス)、借地50a
【活用した資金・事業】
 青年就農給付金(準備型、経営開始型)
 地域経営資源継承支援事業(岩手県農業公社)
【就農計画作成指導】 一関市
【主な販売先】JAいわて平泉
【労力】2人(本人、母)、雇用(延べ80名)
【資本装備】

 トラクター2台、軽トラック2台、自走式動噴1台、管理機1台

就農の動機やきっかけ
 父の体調不良をきっかけに、就農することを決意した。
 実家が小ぎく生産者であったことと、地域の小ぎく生産者が減少する状況を見て、小ぎく栽培に取り組むこととした。
 
就農に向けた準備(農地、住宅、資金の確保等)
 平成25年度青年就農給付金(準備型)を1年間、翌26年度から青年就農給付金(経営開始型)を5年間受給。

 地域経営資源継承支援事業を活用して、トラクター1台を導入した。

就農してみての感想
 農業は当初考えていた以上に天候に左右される。収穫時期の忙しさは大変だが、栽培した小ぎくを出荷するときは
 大きな達成感を感じる。
 
経営の特徴
 ・盆・彼岸等の需要期に合わせた出荷を実現するため、土質、排水等の圃場条件に適する品種を配置し、
  適期防除や管理を行うことで、良好な生育の確保に努め、生産量の増加につなげている。
 ・育苗時は、健全株を親株に選び、病害発生を軽減し、苗生産の効率を高め、コスト低減している。
 ・雇用者への指導を丁寧に行って技術習得を進め、作業能率の向上を図っている。
 ・関係機関と協力して「挿し穂の温湯処理による白さび病防除」実証に取り組み、得られた情報を他の生産者と
  共有するなど、地域の生産者と一体的に活動している。
 
地域からの支援
 平成26年6月から1年間、地域の先進農家の元で小ぎくの栽培管理、収穫・調整作業を研修した。
 平成27年度に一関地域で開催した「農業経営高度化支援研修会」に参加し、農業経営改善に向けた
 助言・指導を受けた。
 
課題と対応方向

 天候に合わせた適切な栽培管理、市場の要請に柔軟に応えた品種構成に努め、地域の生産者として確立していきたい。

今後の目標

 高品質生産を維持しつつ規模拡大を進め、安定した小ぎく経営を確立することを目標とし、来年度は70aの作付けを計画している。

就農希望者へのメッセージ
 農業は天候に大きく左右されるが、上下関係が無く、自己の責任で働く時間が自由になる。

 調製した小ぎくを出荷するとき、嫁に出す様な気分と共に、大きなやりがいを感じる。


掲載日:2021年05月06日