洋野町明戸 剛 平成28年6月(就農4年目) |
|
【経営概要】 【就農形態】 新規参入 |
仙台市で会社員として働いていた時は、「洋野町種市の特性を活かした町おこしをしたい」、「父が培ってきた農業のノウハウを無駄にしたくない」と考えていました。平成26年に大きな仕事に区切りがついた頃、突然父が病気を患い入院したことをきっかけに、会社員時代の想いを実現すべく、洋野町に戻り就農することを決意しました。
青年等就農資金やいわて地域農業マスタープラン実践支援事業などを活用し、いちごの高設栽培施設を整備しました。また、JAの事業を活用し、営農資金を確保しました。
会社員時代と違って、仕事のオンとオフをしっかりつけることができ、規則正しい健康的な生活を送っています。元々、農家生まれであったこともあり、自分に向いている仕事だと感じています。販売先は産直をメインにしており、自分の生産物が消費者に認知されてきたと感じています。消費者からの「甘くておいしかった」などの感想を励みに頑張っています。
洋野町ではあまり栽培されていない「新たな味」として、いちごとフルーツトマトを栽培しています。販売先は産直がメインであるため、地域の顔となれるよう努めています。また、地元子供会によるいちごの収穫体験を受け入れており、地元の農業の活性化に力を入れています。
この地域として新しい品目を導入しているため、JAや洋野町、普及センターからの栽培技術等の支援がメインとなっています。
単収と品質の向上が課題となっています。特に、いちごの病害発生を抑えるために、防除暦を改善しながら防除していきたいと考えています。
短期的な目標は単収と品質を向上させ、安定的に出荷することですが、将来的には観光農園を行うことを目標としています。栽培規模の拡大のほか、環境整備など高いハードルもありますが頑張っていきたいと考えています。
農業者人口や栽培面積が減っている中、新規に農業を始めることはチャンスだと思います。地域にある品目での就農であれば、地域に根付いている技術をすぐに学ぶことができます。また、年々変化していく環境を逆手にとって、地域にない品目を導入し、新たな産地として築き上げていくこともチャンスになると思います。どちらの就農でも支援をする関係機関と連携していくことが重要です。
掲載日:2019年12月19日