一関市岩渕 美香 |
経営概要
就農時:ピーマン(雨よけハウス1.5a、露地3.5a)ばれいしょ2a、葉もの野菜1.5a(冬期) 技術習得先 祖母、先進農家、指導会等 農地 自作地、借地 活用した資金・事業 青年就農給付金(経営開始型) 、地域経営資源継承支援事業(岩手県農業公社) 就農計画作成指導 普及センター、市役所 主な販売先 JAいわて平泉・産直 労力 2人(本人、姉) 資本装備 パイプハウス4棟、トラクター1台、ミスト潅水装置1台 |
両親は酪農経営であるが、自家消費分の野菜を作っていた祖母の手伝いをする中で野菜栽培に魅力を感じていた。祖母の高齢化とともに自分が野菜栽培の中心的な役割を担うようになり、祖母の勧めもあって、販売を目的とした野菜生産に取り組むことを決意した。
岩手県農業公社の地域経営資源継承支援事業を活用し、中古ハウスを導入した。自己資金でパイプハウスにミスト潅水装置を設置した。
農業は自然を相手にした産業であることから、大雨でハウスが浸水したり、強風でハウスの被覆が飛ばされたり、降雹被害を受けたこともあるが、作物は手をかけた分だけ見返りがある。毎日の管理作業では、鈴なりのピーマンが可愛くて話しかけている。
自家堆肥を施用し、土づくりに心掛けている。細心の注意を払って、日々の肥培管理に努めている。JAの指導会には、必ず姉と二人で出席し、部会の仲間と積極的に情報交換して技術習得に努めている。
生産部会の先輩農家からのていねいなアドバイスがある。関係機関による個別巡回と個別面談が定期的に実施され、技術面や経営面の助言・指導を受けている。
十分な潅水源(井戸と沢水)があり、またほ場排水は良好であるが、潅水量が安定していないため、電気ポンプを導入したい。青枯病などの土壌病害は発生していないが、斑点病やスリップスが発生していることから、早めの病害虫防除を徹底する
姉と二人の労働力では、現状の栽培面積が適正な規模。当面は、反収向上(現状8t/10a→目標10t/10a以上)と品質向上(現状AM率92%→目標95%)に努め、安定した所得を確保していきたい。
農業は、努力すればその分の結果が返ってくる。今までのどの仕事よりもやりがいがあって楽しい。「女性の新規就農者、待ってまーす!一緒にピーマンを作りましょう!」
掲載日:2019年03月24日