住宅の確保をはじめ、さまざまな場面で大切になる、就農先での人づきあい

いよいよ就農へのステップも最終段階です。
就農先が決まったら、住居探しなどが待っています。
これからお世話になる地元の人たちとのお付き合いも大切にしながら、このステップを乗り越えましょう。

住宅の確保

農地の確保とともに、住むところが必要になります。適時、適切な栽培管理をしていくためには、できるだけ住宅が農地の近くにあることが望ましいものです。
また、子どもがいるようであれば、学校や病院への距離や、日用品の買い物などの交通手段についても確認しましょう。
住宅を新築するとなれば、多額の費用がかかりますから、当面は就農を希望する市町村や就農の世話をしてくれる人などを通じて、空き家や公営住宅、アパートなどを探してもらうことが一般的です。また、新規就農者に住居を斡旋してくれたり、公営住宅を安価で貸与している市町村もあります。就農先が決まったときは、その市町村や農業委員会、農協などに相談してみましょう。

農村社会への参画

農村社会の一員になるわけですから、農村社会の実情を理解しておくことが大切です。
農村では、地域の住民同士の付き合いが都市に比べて濃密です。外部からは「閉鎖的な社会」とみられることもありますが、積極的に地域へ溶け込み、地域の人たちと深く親しく付き合おうとすることが必要になります。また、農業にかかわらず、何でも相談できる人を作っておくことも大切です。
また、農村では、農業用水や農道の利用・管理に伴う共同作業など、営農に直接かかわることや、農村の伝統行事や慣習などに参加・協力しなければならないことが少なくありません。そういった行事などに参加して、お互いに理解しあえる機会を重ねると、農村社会にうまく溶け込むことができるようです。

税金や公的年金・健康保険について

サラリーマンなどから新しく農業を始める人は、次の点に留意してください。

  • サラリーマンのときは、給与から一括して差し引かれていた税金や健康保険料などは、就農後は農業所得から支払うことになります。
  • 税金などは、前年度の所得額に応じて課税されます。研修中や就農初期には負担に感じるかもしれません。
  • 会社で加入していた健康保険に代わって、就農後は国民健康保険に切り替える必要があります。
    国民年金や国民健康保険の加入については、就農先の市町村役場に問い合わせてください。また、農業者年金については、農業協同組合や市町村農業委員会に問い合わせてください。
    ※併せて、老後の備えとして、農業者年金への加入をお勧めします。